2012年6月26日(火)更新
『小説フランス革命』のシリーズも、いよいよ第二部の刊行がスタートします。物語も佳境に入り、どんどんヒートアップしていきます。こうまで徹底した、ほとんどくどいくらいの政治劇となると、いまだ日本人が読んだことがないものじゃないかと、おかしな自負を覚えたりもしています。
かたわら、『小説すばる』の連載では、ちょうど最終刊になるべき部分を書いています。
登場人物のことをいっても、第二部では第一部に増して、灰汁の強い面々ばかりが登場します。それが最終刊までに、どんどん死んでいってしまう。
これが思いのほか、つらい。第一部のミラボーに死なれたときに増して、しんどい。苦楽を共にしてきた積年の友を亡くしたかの喪失感に、もう六年も書いているのだなあと、あらためて思い知らされている昨今です。