2009年6月26日(金)更新
娘の小学校では、今の季節に運動会をやります。けっこう本気の行事で、子供たちは毎日放課後に練習でした。いや、それどころか父兄参加の競技もあって、土日には親まで汗を流すという数週間でした。
かくて迎えた運動会本番、私は綱引き、ムカデ競走、大玉転がし、それに下の息子にせがまれ、幼児アメ取り競争にまでつきあわせられたので、全部で四種目に出る羽目になりました。いうまでもなく、今は全身の筋肉痛に襲われています。平素の運動不足の報いで、たまに身体を動かすと、こうなのです。
さておき、『小説すばる』の連載では、革命に耐えかねた王がパリを脱出する、国境に向けて逃亡するという、1791年6月の顛末を書きました。ですが、ふと思うに、それまでテュイルリ宮に閉じこめられていたルイ十六世は、いきなりの運動で筋肉痛にはならなかったのでしょうか。それともヴェルサイユの森で繰り返した趣味の狩猟で鍛えられて、意外や筋骨隆々の肉体派だったのでしょうか。そのへん連載では書き漏らしてしまった、できれば単行本を出すときに加筆したいなと、そんなことも考えた運動会でした。