最新刊
あらすじ

☆研人のバンド〈TOKYO BANDWAGON 〉がイギリスでアルバムのレコーディングを行うことに。我南人の引率で、藍子とマードックが暮らす家を訪れた一行。しかし、滞在中にマードックの姿が消えて……。東京の堀田家と現地の仲間たち総動員で、不可解な「誘拐」と「美術品盗難」に迫る!

 古書店〈東亰バンドワゴン〉を営む堀田家の日々をお届けする〈東京バンドワゴン〉シリーズも十六作目になりました。
 毎回同じ言葉で本当に申し訳ないのですが、シリーズをこんなにも続けていけるのも〈堀田家〉にLOVEを届けてくれる読者の皆さん、書店員さんのお蔭です。本当にありがとうございます。
 十六作目になる今回の新刊のタイトルは『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン』です。
 何だか前作『イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン』とイエローが被ってしまい、ちょっと混乱させてしまうかもしれません。申し訳ないです。偶然というか、何かを意図したものではまったくないのです。
 このシリーズは〈堀田家の今〉を描く〈本編〉が三作続き、〈主に過去の時代の堀田家など〉を描く〈番外編〉を一作挟むという形で今まで続いています。ですから、十六作目になる今作は四年に一度の〈番外編〉ということになります。
 本編は二作目以降は必ずビートルズの曲名をサブタイトルにしていますが、番外編に関してはビートルズ縛りではありません。その巻の物語にふさわしい曲を、テーマソングとして選んでいます。今回のタイトルである〈グッバイ・イエロー・ブリック・ロード〉はエルトン・ジョンの名曲です。読む前でも読んでからでもいいですから、ぜひ一度聴いてみてください。
 そして今回の番外編『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン』は、今までのように〈過去〉に戻ったりはしません。時系列としては前作『イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン』のすぐ後から始まります。と言っても、〈本編〉ではなく〈番外編〉なので、春夏秋冬の一年間の物語ではなく、実質的にはほんの二、三日程度の期間の物語。
 マードックと藍子が暮らす、イギリスを舞台にしました。
 本編で、マードックと藍子が、マードックのご両親としばらく一緒に暮らすためにイギリスに渡ってから、いつかは二人のイギリスでの暮らしを描きたいと思っていました。とはいえ、マードックと藍子の二人だけのイギリスでの日々を描いてしまっては、東京で暮らす堀田家の皆はまったく出てこられませんし、何よりも二人だけでは日がな一日絵を描いているばかりで物語があまり動きません。
 そこで、今回は研人たち〈TOKYO BANDWAGON〉のメンバーにイギリスにレコーディングに行ってもらいました。もちろん我南人も一緒にです。そして行ったのはいいけれども、マードックがいきなり絵画の盗難事件の件で警察に連れて行かれて、しかもそのまま行方不明になってしまうというとんでもない事件が起こり、東京の堀田家も巻き込んでいきます。
 遠く離れた東京とイギリスを文字通りまたにかけて繋ぐために動くのは、一瞬で飛んでいけるサチです。実は今回の番外編の主役は完全にサチだったんじゃないかと作者も思うぐらい、今まで十五作の中でもまったく見せたことのない姿を見せて、大活躍をしてくれます。
 エルトン・ジョンの歌声に乗せてイギリスに行った研人たち、そしてサチがどんな活躍をするのか、どうぞ手に取って確かめてください。
 シリーズ始まって十六年が過ぎ、物語の中ではリアルタイムで毎年読者の皆さんと同じようにひとつずつ年を重ねていっている〈堀田家〉ですが、実は番外編を挟んでいますので、実際には皆さんよりもしばらく前の世界を生きていることになっています。従って、イギリスも日本もまだコロナ禍が訪れる前の暮らしぶりです。
 この文章を書いているのは二〇二一年の四月半ばです。
 世界中を巻き込んだ新型コロナウィルスの猛威は、ワクチンが世界中で出回り始めたものの、収束に向かい始めている、とは、まだとても言えない状況が続いています。私たちにできるのは、とにかく感染防止を心がけて毎日を過ごすことだけです。
 堀田家とそこに集う人たちのこの物語が、皆さんの気持ちをほんの一時でも明るく楽しいものにできれば、そして未来への希望に微かでも灯を灯すことができたなら嬉しいと思いながらいつも書いています。
 今回も堀田家をよろしくお願いします。

☆研人のバンド〈TOKYO BANDWAGON 〉がイギリスでアルバムのレコーディングを行うことに。我南人の引率で、藍子とマードックが暮らす家を訪れた一行。しかし、滞在中にマードックの姿が消えて……。東京の堀田家と現地の仲間たち総動員で、不可解な「誘拐」と「美術品盗難」に迫る!

 古書店〈東亰バンドワゴン〉を営む堀田家の日々をお届けする〈東京バンドワゴン〉シリーズも十六作目になりました。
 毎回同じ言葉で本当に申し訳ないのですが、シリーズをこんなにも続けていけるのも〈堀田家〉にLOVEを届けてくれる読者の皆さん、書店員さんのお蔭です。本当にありがとうございます。
 十六作目になる今回の新刊のタイトルは『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン』です。
 何だか前作『イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン』とイエローが被ってしまい、ちょっと混乱させてしまうかもしれません。申し訳ないです。偶然というか、何かを意図したものではまったくないのです。
 このシリーズは〈堀田家の今〉を描く〈本編〉が三作続き、〈主に過去の時代の堀田家など〉を描く〈番外編〉を一作挟むという形で今まで続いています。ですから、十六作目になる今作は四年に一度の〈番外編〉ということになります。
 本編は二作目以降は必ずビートルズの曲名をサブタイトルにしていますが、番外編に関してはビートルズ縛りではありません。その巻の物語にふさわしい曲を、テーマソングとして選んでいます。今回のタイトルである〈グッバイ・イエロー・ブリック・ロード〉はエルトン・ジョンの名曲です。読む前でも読んでからでもいいですから、ぜひ一度聴いてみてください。
 そして今回の番外編『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン』は、今までのように〈過去〉に戻ったりはしません。時系列としては前作『イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン』のすぐ後から始まります。と言っても、〈本編〉ではなく〈番外編〉なので、春夏秋冬の一年間の物語ではなく、実質的にはほんの二、三日程度の期間の物語。
 マードックと藍子が暮らす、イギリスを舞台にしました。
 本編で、マードックと藍子が、マードックのご両親としばらく一緒に暮らすためにイギリスに渡ってから、いつかは二人のイギリスでの暮らしを描きたいと思っていました。とはいえ、マードックと藍子の二人だけのイギリスでの日々を描いてしまっては、東京で暮らす堀田家の皆はまったく出てこられませんし、何よりも二人だけでは日がな一日絵を描いているばかりで物語があまり動きません。
 そこで、今回は研人たち〈TOKYO BANDWAGON〉のメンバーにイギリスにレコーディングに行ってもらいました。もちろん我南人も一緒にです。そして行ったのはいいけれども、マードックがいきなり絵画の盗難事件の件で警察に連れて行かれて、しかもそのまま行方不明になってしまうというとんでもない事件が起こり、東京の堀田家も巻き込んでいきます。
 遠く離れた東京とイギリスを文字通りまたにかけて繋ぐために動くのは、一瞬で飛んでいけるサチです。実は今回の番外編の主役は完全にサチだったんじゃないかと作者も思うぐらい、今まで十五作の中でもまったく見せたことのない姿を見せて、大活躍をしてくれます。
 エルトン・ジョンの歌声に乗せてイギリスに行った研人たち、そしてサチがどんな活躍をするのか、どうぞ手に取って確かめてください。
 シリーズ始まって十六年が過ぎ、物語の中ではリアルタイムで毎年読者の皆さんと同じようにひとつずつ年を重ねていっている〈堀田家〉ですが、実は番外編を挟んでいますので、実際には皆さんよりもしばらく前の世界を生きていることになっています。従って、イギリスも日本もまだコロナ禍が訪れる前の暮らしぶりです。
 この文章を書いているのは二〇二一年の四月半ばです。
 世界中を巻き込んだ新型コロナウィルスの猛威は、ワクチンが世界中で出回り始めたものの、収束に向かい始めている、とは、まだとても言えない状況が続いています。私たちにできるのは、とにかく感染防止を心がけて毎日を過ごすことだけです。
 堀田家とそこに集う人たちのこの物語が、皆さんの気持ちをほんの一時でも明るく楽しいものにできれば、そして未来への希望に微かでも灯を灯すことができたなら嬉しいと思いながらいつも書いています。
 今回も堀田家をよろしくお願いします。