『書楼弔堂 待宵』登場人物紹介
-
- 龍典
- 書楼弔堂の主人。還俗した元僧侶。年齢もはっきりしない。店に訪れた者の人生にふさわしい一冊を探し当てる。
-
- 撓
- 書楼弔堂の小僧。少年とも青年ともつかぬ風貌をしている。蔵書に詳しく、そつなく仕事をこなす。
-
- 弥蔵
- 書楼弔堂の近くで甘酒屋を営む老人。
-
- 鶴田利吉
- 甘酒屋の常連客。書生のような身なりをしている。
-
- 徳富蘇峰
- 小説家、德冨蘆花の兄。ジャーナリスト。民友社を設立し、『國民新聞』『國民之友』を発行、平民主義を掲げる。日清戦争を支持し、松方内閣では内務省勅任参事官に就任。
-
- 岡本綺堂
- 『東京日日新聞』に、狂綺堂という筆名で劇評を書く。同紙に小説『高松城』を連載し、のちに探偵小説や、新歌舞伎の台本を精力的に手懸ける。著書に『修禪寺物語』、『半七捕物帳』など。
-
- 宮武外骨
- ジャーナリスト。『頓智協會雜誌』で、大日本帝國憲法の発布を風刺した絵を掲載し、3年8箇月投獄される。大阪で『滑稽新聞』を発行し好評を博す。
-
- 竹久夢二
- 『平民新聞』にコマ画や俳句を投稿したのち、挿絵、本の装幀、詩作など多くの分野で人気を博す。叙情的な美人画や詩で一世を風靡する。
-
- 寺田寅彦
- 物理学者。『Nature』に「X線と結晶」という論文を発表。先駆的な研究で世界的に認められる。夏目漱石の門人として俳句や随筆なども執筆し、それぞれ高い評価を得た。