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桜庭一樹=編
編集協力=侘美真理シャーロットの描く人間の魅力は、女性の生き様と彼女たちが互いに持つ友愛のほうにある、と感じる。……エミリは生まれ育った荒野で死者や精霊と語りあうのを好み、内向と激しさを併せ持っている。……そして、今世紀に入って急速に再評価されている末っ子のアン。謎が謎を呼ぶ“ブロンテ姉妹万華鏡”に、極めて近代的な女性、アンという新たな謎が仲間入りするということは、一読者としてとても喜ばしい。(桜庭一樹・解説より)
収録内容:詩選集(エミリ)/ジェイン・エア(抄)(シャーロット)/アグネス・グレイ(アン)定価:本体1,300円+税
発売日:2016年11月18日
- エミリ・ブロンテ「詩選集」田代尚道路・訳
シャーロットが家で見つけたエミリの詩の創作ノート。そこから発展し、三姉妹は合同で詩集を自費出版することになる。本書ではそのうちの詩6篇と、エミリの死後シャーロットが編集出版した詩集から1篇を掲載。のちに「嵐が丘」で一世を風靡したエミリ・ブロンテの、想像力と言葉の力を想起させる詩選集。 - シャーロット・ブロンテ「ジェイン・エア」侘美真理・訳
孤児として不遇な幼少期を送ったジェインは、寄宿学校での厳しい生活のあと、ある屋敷の家庭教師を務めることになる。尊大かつ知的な主人ロチェスターに、身分違いの恋をするが……。当時は画期的だった男女差・身分差への反骨精神と自由恋愛を描いた出世作。 - アン・ブロンテ「アグネス・グレイ」侘美真理・訳
家産の傾いた牧師館の娘として生まれ、家庭教師をすることになったアグネス。しかしその屋敷は、あまりに乱暴な子供たちと、子を溺愛し勝手なことばかり言うモンスター・ペアレンツの魔の巣窟だった! 孤軍奮闘するアグネスは、客観的な審美眼で人々を観察し、時に軽蔑し、時に尊敬の念や恋心を抱く。近年再評価を受けているアン・ブロンテの、現代的な家庭教師物語を全編収録。
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