-
鴻巣友季子 桜庭一樹=編
編集協力=池末陽子最初にポーを読んだときの衝撃や恐怖、驚きや戸惑い、さまざまなセンセーションはわたしの中に根深く残り、それらは、この巻の作品選定にも少なからず影響をあたえている。三十年も前の、若い時分の感覚ではあるが、二十一世紀の現在、全集の編者および訳者の目で、「コンテンポラリー文学」として改めて眺めてみても、やはり外せない、いま読まれるにふさわしい作品がそろったと感じている。(鴻巣友季子・解説より)
収録内容:大鴉/アナベル・リイ/黄金郷/モルグ街の殺人/マリー・ロジェの謎/盗まれた手紙/黄金虫/お前が犯人だ!(翻案)/メルツェルさんのチェス人形 (翻案)/ アッシャー家の崩壊/黒猫/早まった埋葬/ウィリアム・ウィルソン/アモン ティリャードの酒樽/ 告げ口心臓/影/鐘楼の悪魔/鋸山奇譚/燈台/アーサー・ゴードン・ピムの冒険定価:本体1,300円+税
発売日:2016年6月23日
「お前が犯人だ !――ある人のエドガーへの告白――」桜庭一樹・翻案
3年前、田舎町の名士シャトルワージーが行方不明になり殺害される。穏健な隣人の紳士は巧みに傲慢な居候の甥っ子が犯人だと誘導するが……果たしてその真相は?また著名な作家のポー氏に顛末を語る「私」は一体何者なのか?ポーの名作短編ミステリ「お前が犯人だ」を、桜庭一樹が大胆にアレンジ!- 「黒猫」鴻巣友季子・訳
ペットの黒猫を偏愛しながらも、酒に溺れ妻や猫を虐待するようになった男。とうとう自分になつく黒猫の片目を抉り出し、首をつるして殺してしまう。だが後日、亡き黒猫にそっくりな猫が現れ……。精神が崩壊していく男の異常な心理を精密に描く、名作ゴシックホラー。 - 「アーサー・ゴードン・ピムの冒険」巽孝之・訳
ナンタケット島から、ピム青年が親友とともにこっそり飛び乗った捕鯨船。しかし、それは何とも危険な冒険のはじまりだった。船内での略奪と暴動、遭難による飢えと恐怖、さらには未知なる島との遭遇も!? 意想外の展開が待ち受ける、ポー唯一の海洋冒険長編。
作者・編者/編集協力について