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大宮勘一郎 編
「面白いこと」を追い続けることは幸福に決まっているヨーロッパが大きく変わりつつある時代にゲーテはそう晴れやかに直観した。行く手に何が待ち受けていようとも、失敗など気にせず何でも試し、失敗さえ面白がりながら走り続けてしまうゲーテは、私たち自身の遠くて近い姿なのだ。 (大宮勘一郎・解説より)
収録内容:若きヴェルターの悩み/親和力第二部/
ファウスト第二部(抄) 定価:本体1,300円+税
発売日:2015年10月27日
- 「若きヴェルターの悩み」大宮勘一郎・訳
思いこみの激しい若者ヴェルターは、ある日シャルロッテという女性にひとめ惚れ。しかし彼女には優しく完璧な夫・アルベルトがいた。彼女に近づくほど思いは苦しく、恋心は加速する。そして最後に彼がとった行動とは……。「俺」語りヴェルターによる新たな現代語訳で、18世紀の多感な青年の心情がリアルな感覚をもって蘇る。 - 「親和力」松井尚興・訳
誠実で美しい少女オティーリエを中心に描かれる男女の四角関係を中心とした恋模様……だけではなかった! 長年謎とされていた「親和力」というタイトル。その裏には、元素や引力など、化学知識やその歴史がメタファーとなって隠されていた? 随所に精密な訳注を呈し、ゲーテの巧みな仕掛けが多重的に堪能できる新訳。 - 「ファウスト第二部」粂川麻里生・訳
悪魔メフィストフェレスを呼び出し、力を得たファウスト博士。魔術めいた乱痴気騒ぎや死後の世界を冒険し、理想の国を作るべく残虐をおこなう彼の元にあらわれたのは……。ゲーテが生涯かけて書き上げた戯曲、その圧巻のラストまで迫る。
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