難問の多い料理店

結城真一郎
第1話公開!
表紙

難問の多い料理店

結城真一郎
第1話公開!
表紙
摩訶不思議な本格ミステリ 摩訶不思議な本格ミステリ
NEWS
24/6/14
第一話『転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件』全文公開
24/6/14
編集者note「2000年生まれのド新人編集者、結城真一郎さんの“2年ぶり超待望の新作”を任される」公開
24/6/14
『難問の多い料理店』 特設サイト公開

あらすじ

こんなミステリを、
私たちはずっと待っていた!!


ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の「僕」は、
注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。
彼は虚空のような暗い瞳で、「お願いがあるんだけど。報酬は1万円」と、
嘘みたいな儲け話を提案し、あろうことか僕はそれに乗ってしまった。
そうして多額の報酬を貰っているうちに、僕はあることに気づく。
どうやらこの店は「ある手法」で探偵業も担っているらしい、と。
不自然な焼死体が出たアパート火災、空室に届き続ける置き配、
謎の言葉を残して捕まった空き巣犯、なぜか指が二本欠損した状態の轢死体……。

オーナーは、配達員に情報を運ばせることで、どんな謎も華麗に解いてしまう。
そして、配達員にこう伝えるのだ。
――「口外したら、命はない」と。

試し読み

第一話
『転んでもただでは起きない
ふわ玉豆苗スープ事件』

全文公開
不自然な焼死体が出たアパート火災。「ざまあみろ」と呟き、
燃えさかる部屋に自ら飛び込んでいった女の目的とは―。
『本格王2023』選出作。


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著者メッセージ

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推薦コメント

当店自慢の“難問”に、
驚嘆の声続々!


目の付け所が結城真一郎。まさかこんな安楽椅子探偵が誕生するだなんて!
「#真相をお話しします」でもリアリティのある『今この時代だからこそ』のミステリを楽しませてもらいましたが、今作も本当にどれも「うわーーーー!そーきたかー!」と唸るものばかりで大変美味しく、ミステリ腹が満たされました。こちらおかわりは。続編はあるでしょうか。
満たされたところですが続編があると嬉しいです。
――田村書店 吹田さんくす店 村上望美さん
この今だかつてない終わり方にただただ、何とかして!と叫びたい。オーナーシェフの魔力にどんどん吸い込まれていく。今まで味わったことがない感覚にデリバリー配達員とともに、翻弄されて、なすすべがない。そうだったのかと思ったのもつかの間、自分の中での難問はどこまでも続く。それでもこの罪作りな料理店の営業を心待ちにしてしまう。
――ジュンク堂書店 滋賀草津店 山中真理さん
配達員が出てくる時点で、今どきの設定だなあ、と思ったら、謎解きの型がユニーク過ぎて最高でした。それぞれの短編の意外性もさることながら、最終話の真相にまたびっくり。ところどころ感じていた違和感を見事回収しています。安楽椅子探偵の新手だと思っていたら、それだけでは終わらないところが上手いですね。
――啓文社 岡山本店 三島政幸さん
「犯人がわかった!謎が解けた! と思った時、騙されていた」
 オードブルからメインディッシュまで十分堪能させていただきました。読者の心をくすぐるミスリードの数々と伏線の回収は、今回も結城先生独特の味付けでした。最後の最後まで騙され続ける快感も一緒に味わって欲しい傑作です。
――谷島屋 パルシェ店 小川誠一さん
めちゃめちゃ面白い!ここ最近読んだミステリの中で最高に面白かった!
でも何がどう面白いかを説明するのがすごく難しく、もどかしい…とにかく読んでみて!としか言えない。 1冊の本を読むのに、こんなにワクワクしたりドキドキしたりハラハラしたりビックリしたりキョトンとしたり…と、感情の変化が忙しい本はいまだかつてあったのだろうか…と。ひとつ言えるのは、令和の時代の探偵ものの定型がひとつここに誕生したんじゃないかということです。
――紀伊國屋書店 加古川店 吉田奈津子さん

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