第5回高校生のための小説甲子園本選レポート
午前
村山由佳先生による講演
本選(小説制作)
午後
村山由佳先生による小説ワークショップ
小説執筆についての質疑応答
本選作品講評、および優秀賞・特別賞の発表
◆午前
村山先生による講演+【本選】執筆タイム
全国から集まった「小説を書くのが好き」な8人が出会う時
本選当日、全国から集まった地区ブロック代表たちの表情には、緊張感以上に「ワクワク感」と意気込みが漂っていました。控室では、初対面同士にもかかわらず積極的に会話が始まり、笑い声がこぼれる様子も……どうやら出場者たちは、書く力だけでなく、コミュニケーションスキルにも秀でているようです。
「みんな、もう打ち解けていて、部活みたいなノリですね。今日はのびのびリラックスして、楽しくやっていきましょう!」
という村山由佳先生の言葉で「第5回 高校生のための小説甲子園」は、幕を開けました。
初めに、8人のブロック代表が自己紹介を行います。
北海道・東北ブロックの涌澤雪乃さんは「小学3年生の頃から小説家を目指していたので、今回小説甲子園のブロック代表に選ばれてとても嬉しいです」。
東京ブロックの中川真緒さんは「今まで身近に小説が好きな人、自分で小説を書いている人がいなかったので、このような交流の場に参加できてすごく嬉しいです」。
関東ブロックの山田澪さんは「実は、小説をちゃんと最後まで書き切れたのは今回の応募作品が初めてです。皆さんとは温度差のない一体感があると思うので、今日という一日を楽しみたいです」。
東海・北信越ブロックの渡邉匠さんは「僕は理系畑の人間で、小説を読んだ数も書いた数も、ここにいる皆さんにはきっと劣ってしまうと思います。今日はいろいろ勉強させてもらいたいです」。
近畿ブロックの鯨朱夏さんは「私は小説以外にも、脚本や短歌などいろんなことをやっているので、いろいろ語りたいです。鯨朱夏というペンネームは、私が参加しているバンドのステージネームをそのまま使っています」。
近畿ブロックからもう一人の代表、多良葵さんは「最近、すばる文学賞を受賞した樋口六華さんの『泡の子』を読んで、『すごい、エグい!』とびっくりしました。僕のことは多良くんでも多良さんでも好きに呼んでもらいたいんですが、『多良ちゃん』だけはやめてもらえたら嬉しいです(笑)」。
中国・四国ブロックの代表は、麓天海さん。「学校では文芸部に入っていて、小説甲子園の応募作は、高校生活のすべてを懸けて書き上げたので、今回代表に選ばれてすごく嬉しいです」。
九州・沖縄ブロックの笹田梨央さんは「中学生の時に文芸部に入っていたんですが、部員が少なくて途中で廃部になってしまって。それ以来、本はたくさん読んでも、がっつり『書く』ことが少なくなっていました。だから、自分の言いたいことをたっぷり籠めた作品が選ばれ、小説甲子園の本戦に出ることができて、すごく嬉しいです」。
8人それぞれ多彩な背景はありますが、全員「書くことが好きな人と交流できるのが楽しい!」という気持ちは同じ。互いに見交わす目には、早くも「書きたい」という気持ちが共鳴し合っているように感じられました。
小説甲子園の本選は、8人のブロック代表が、定められた「テーマ」に沿って書く短編小説で競い合う形式です。そして本選の前に、村山先生から8人に向けてのエールが、「書き手」としての心構えを凝縮した特別講演の形で送られます。
プロの書き手でいるために、覚えておきたいエッセンス。
村山由佳先生の経験を踏まえた特別講演に、高校生が耳を傾ける
「自己紹介、ありがとうございました。一人で書いたり、部活などで書いていたり、いろんな人がいるようですね。私も、皆さんと同じように、中学3年の頃から小説を書き始めました。大学ノートに書いて、クラスのみんなに回し読みしてもらって、また続きを書く。勉強はそっちのけで、恋愛ものやSFや、今で言うBLや、いろんな作品を書いていました。文学賞に応募しようと思ったのは、高校3年の時。新聞で、私の好きな作家が選考委員をやっている文学賞があることを知り『この人に自分の小説を読んでもらいたい!』という思いで応募しましたが、見事に落選しましたね。実際に受賞させていただいたのは、3本目だったか、4本目だったかに挑戦した『小説すばる新人賞』でした。
新人賞に応募するためには、作品を最後まで書かなくてはいけません。どんなに面白いと思っていても、最後の一行を書いてからでないと、人に読んでもらえる作品にはならない。私にとっては、それが一番難しいことだったし、皆さんにとってもそうなんじゃないかなと思います。
私は小説家として31年間やってきましたが、いまだに心がけているのは『自分の書いている作品の肝は何で、相手にどのように受け取ってもらいたいのか』を考えること。というのも、作者があまり書きすぎると、なんだか説明くさくて勿体ない作品になってしまうんですよね。だから、推敲する時、私はとにかく『省く』ことを意識します。自分では格好いいと思った決めの一行も、必要かなと思った説明も注意深く見直して、少しでも省いていいかなと思ったものは全部省きます。そうすることで、作品はちょっと分かりにくくなるかもしれないけれど、逆に広がりや余韻を増すことになるんですよ。これは、皆さんにもぜひ覚えておいていただきたいことです。
それからもうひとつ。作家になることよりも、作家でい続けることの方がはるかに厳しいということも、知っておいてもらいたいです。なぜかというと、たとえばラーメン屋さんは、毎回同じ味のものを出さないとお客さんに『この前と味が違う!』と、怒られてしまいますよね。でも、小説家は読者に対して毎回違うテイストの作品を送り出していかなければ飽きられてしまうんです。皆さんも、素晴らしい応募作を書いてくれましたが、それと同じものを今日の本選で書くわけにはいかない。そういうことです。
そして、何をテーマに作品を書くか。自分が書きたいことを書くのもひとつの手ですが、私は『人に言いたくない、知られたくないこと』の中にこそ、作品の鉱脈が埋まっていると思います。別に、今一番知られたくないことを晒しなさいということではなく、『今の自分なら外に出しても大丈夫』というものを、少しだけ頑張って掘り出して作品にできたら、きっとすごいものが生まれると思います。これを、創作のヒントとして皆さんに伝えておきたいです。
たとえば私の場合、一番書きたくなかったのは『母との関係』でした。
私は、母に対して言いたいことがまったく言えない環境で育ち、母に対する鬱屈を抱えながら、そのことに自分では気づいていなかったんです。作家になって随分経ってから、担当さんに指摘されて、近しい人との関係がうまく築けない、相手に対して物が言えない自分がいることに気が付き、それが母との関係に起因すると分かりました。
そこに正面から向き合ったからこそ、書くことができた作品があります。その時、作家という仕事をしていて本当によかったと思いました。
意識的に自分の核と向き合っているかどうかは、自然と作品に滲み出てくるもの。これから先、書き続けるに当たって、それを大事にしてもらえたら嬉しいです。
文章を書けるというのは、実は凄いことなんですよ。今、SNSというものが一般的になって、多くの人にとって、文章を書くという行為は当たり前になっています。だけど、皆さんのように、人に伝わる形で創作物を書けるというのは、特殊能力です。今回は、ぜひその能力を魔法のようにコントロールして、皆さんの世界をこちらへ差し出してみてください。皆さんの応募作品を読んで、とてもレベルが高いと感じたので、今日の本選課題を考え直しました。ぜひ、自分の力を見込まれたと思って、のびのび書いてください」
第5回小説甲子園・本選のテーマは『恥』。抽象的なテーマに8人が挑戦
講演の後、村山先生から発表された本選の課題は――。
「本日の創作のテーマは『恥』です。テーマはどんな角度から捉えても構いません。『恥』とはなんなのかを書いてくれてもいいし、自分の一番恥ずかしいことを書いてくれてもいいです」
8人のブロック代表たちは、休憩の後、「恥」というこのテーマで、400字詰め原稿用紙2〜3枚程度、文字数でいえば1200字の作品を、70分で完成させる本選に挑みます。
テーマが発表された瞬間、緊張感の漂う会場にはふと笑い声が上がり、直前の休憩時間には、ブロック代表同士でテーマについて話し合う姿も見られました。どこまでも前向きでポジティブな高校生たちの姿に、主催側も期待が高まります。
執筆に使うツールはPCでもスマホでも、もちろん手書きでもOK。今回は全員がデジタルガジェットを使って執筆に取り組んでいました。
本選作品を書き終えたら昼休み。本選には+10分のボーナスタイムが付与されており、時間ギリギリまで推敲に取り組む人の姿もありました。
本選作品を完成させた参加者は、控室に準備されたお弁当をつつきながら、本選の手応えや午後のワークショップについて和気藹々と語り合っていました。
◆午後
ワークショップと質疑応答、そして結果発表
読み手の心を打った「その一文」はなぜ生まれたのか。作者自身による答え合わせ
第5回小説甲子園は、午後もコンテンツが満載。まずは、事前に課題が発表されていたワークショップからスタートします。今年のワークショップの課題は
「自作を含む8作品のもっとも好きな一文、あるいは印象に残った一文と、その理由を挙げる」。
同じ作品に対して8人が「好きな一文」を選んだのに、選ばれた文章はほとんど重複しておらず、村山先生も「面白いですね」と興味深げな表情でした。
課題としては、8人全員が8つの応募作に対して「一文」を選びましたが、会場ではそれをダイジェストする形で、参加者一人ごとに隣に座っている人の作品の「好きな一文」を発表し、著者と村山先生がコメントを返すトークセッションが行われました。
ここでは、優秀賞となった東京ブロック代表・中川真緒さんの応募作『未来で再会を』についてのセッションの様子をご紹介します。
何より、自分が人から貰った言葉に勇気づけられている事実が、嬉しかった。(『未来で再会を』)
――今はSNSがあるから、そこに書かれていることがきっかけになって何かを始めることはよくありますが、それって結局、自分できっかけを見付けて動き出す、いわば自己完結した世界だと思っています。でも、人が言った言葉に影響を受けて、何かをしようと考えられたとしたら、その時、自分は一人ではなく、誰かと繋がれる自分であったということ。それを嬉しく思う気持ちに、すごく共感しました。人に言葉をもらうことは、それ自体嬉しいことですが、その言葉に勇気づけられている自分自身にも嬉しさを感じるので。
(関東ブロック 山田澪さんより)
著者・中川真緒さんから
人間関係にコンプレックスを抱いている主人公の花穂が、人と繋がれたことで自分を好きになり自信を持てるようになって、行動が変化していくということを書いたので、そこを取り上げてもらえて嬉しいです。この作品は、自分の過去の経験を下敷きにしていて、過去への願望を込めて書いたもので、自分の中にもそういう願いがあったと思いますし、気持ちを込めて書いた文章です。
村山先生から
私が好きなのは
「私はずっと、正義感の強い兎が自分を救ってくれることを待っていた。」
の一文。初めはそう思っていた主人公が、自分で自分を救えるように変化していくのがとてもよかったです。主人公が出会った「ユキちゃん」がヴィヴィッドピンクの派手な財布を持っているところも、最後まで読むと「そういうことね」と分かるようになっていて、企みが効いている。書きすぎていないのに最低限の描写で読者に伝わるようになっていて巧いなと思いました。
他の7名の参加者の作品に対するトークセッションも、それぞれ熱の籠もった応酬が繰り広げられました。読者から「この一文が好き」と提示され、それに答えを返すことで、作者自身、自分がどうしてその文章を書いたのか、その一文にどんな思いが籠もっていたのかを言語化することに繋がり、非常に有意義な時間になったのではないでしょうか。
今年も白熱、質疑応答。村山由佳先生へ、高校生たちから貪欲な質問が殺到
ワークショップの後は、村山先生への質問タイム。第4回から追加されたコンテンツですが、前回非常に白熱したため、今年は少し長めに時間を設定しています。ベテラン作家の村山由佳先生に、小説執筆に関する自由な質問を直接伝えられるという贅沢なチャンスに、待ちかねていた8人から次々に質問が投げかけられました。
――書く時に、結末を決めてから書くか、書くうちに自然と結末に辿り着くか、村山先生はどちらですか?」(東京ブロック・中川真緒さん)
「どちらもあります。作家になって10年間ぐらいは、結末を決めてからでないと書けなかったんですが、次第に、自分の中から手繰り寄せるものを言葉に変えていくことで、ラストまで書き切れる自信がつきました。それからは、結末を決めずに書けるようになりましたね。これは題材にもよると思っていて、感情に寄った物語を書く時は、結末を決めない方がうまくいったりするし、ストーリーテリングに重点を置いた作品なら、結末までしっかり決めてから書く方が取り組みやすかったりします」
――物語でエピソード間の繋ぎ目がわざとらしくなってしまうのが悩みです。どうしたら自然になりますか?(中国・四国ブロック・麓天海さん)
「一概には言えませんが、手前の方に何かしら伏線を忍ばせておくことで、唐突感が薄まる、必然性が高まることが多いです。新しいシーンに繋げる時に、読者が『物語として必然的に出てきたな』と感じることができると、唐突感はなくなる。それが一番きれいなやり方だと思います」
――文学賞の選評で、よく「必然性」という言葉を目にします。物語を書く時に「必然性」というのは、そんなに考えなくてはいけないものですか?(近畿ブロック・多良葵さん)
「『物語の必然性』について論じるとしたら、純文学とエンタテインメントの違いを考えるべきかもしれません。純文学の場合は、もしかすると、著者が『書く』と決めて書いたことは、イコール必然性がある、と考えることができるかもしれない。ただ、エンタメの場合は、読まれてナンボのジャンルなので『何を書くか』よりも『どう書くか』の方が重要で、たとえば新人賞では、10人が読んで8人に理解してもらえなかったら『書き方が下手』と評されてしまいます。とはいえ読者も人間ですから、一つの作品を読んでもその解釈が十人十色になるのは当然。それでも書き手は、作品に籠めた圧倒的な力で読み手が納得できるものを提示しなければならない。それぐらいの情熱と覚悟を持って書くべきだと思います」
――自分は同世代の人でないとリアルな主人公として書けません。自分よりも年上の人を主人公にして小説を書くには?(九州・沖縄ブロック・笹田梨央さん)
「人間、何歳になっても、その先の年齢って見えないものだから、難しいですよね。私も、70歳、80歳のことは、想像しかできません。じゃあ、自分より年上のことは書けないか?というと、そうではない。極論ですが、『人を殺したことがなければ、人殺しの話は書けないのか』というのと同じです。想像力や、取材の力で、分からないことを埋めて書くことはできるのでは。ただ、今の自分には書けない、と自覚することは非常に大事で、『書けない』と自覚するから、書けるようになるために努力できると思うんです。今の笹田さんなら、自分の少し上の年代を書くことに挑戦してみたら、今の自分を応用しつつ、分からない部分を取材で埋めて書くことができるんじゃないかな。そういう背伸び的な書き方を重ねるうちに、技術がついていくのではないかと思います。でも、高校生である今しか書けないものも多いはず。それも大事にしてください」
――ずっと小説を書いていて、その時思っていることをうまく書けなくて、最後まで書き切れずに止めてしまったものがたくさんあります。それはもうそのままにしておくべきでしょうか。それとも拾い上げてちゃんと完結させるべきでしょうか。(北海道・東北ブロック・涌澤雪乃さん)
「昔書いたものをそのまま使うのは難しいかもしれないですね。実は私も、間もなく発売される『PRIZE―プライズ』という作品で、直木賞が欲しくてしょうがないモンスター作家の話を書いたのですが、作中に、主人公が書いた作品として、私自身が高校生の頃に書いた小説を埋め込んだんです。でもやはりそのままでは使えず、ある程度は手直ししました。だから、今の涌澤さんが、かつて書くのを止めてしまった作品を読んで『この時こんなことを考えていたのか』とか『これはちょっと面白いかも』とか、そういう部分を抽出して、今の力で作り変えるのはすごく有効だと思います。最初に書いた時は言葉にならなかったとしても、今の力なら言葉にできるかもしれない。宝の山だと思いますよ。ゆめゆめ捨てないように」
――忙しくて執筆時間の確保に苦労しています。どうやって時間を捻出すればいいですか?(九州・沖縄ブロック・笹田梨央さん)
「私はとにかく不摂生な生活をして、それでも体は丈夫なので、なんとか体を壊さずやってこられました。学生さんの場合、勉学以外にやりたいことがある人はみんな、削れるところは睡眠時間だけですもんね。身も蓋もない言い方をすると、私は書く時間のために成績を犠牲にしました(苦笑)。でも、それを皆さんには勧められませんから、悩ましいです。それでも、書くことが本当に好きなら、それは止められないから、そういう自分を信じてもらいたいです。ただ、体は大事なので無理はしないでくださいね」
最後の質問に関しては、全員、他の人がどうしているのか気になる様子で、参加者同士でも「いつ書いてますか?」と、互いに質問し合う時間になりました。やっぱり、夜に書く、人によっては真夜中に書いているという人が多いようです。
「優秀賞」の栄冠を掴んだ作品は? いよいよ結果発表の時間
本選もワークショップも質疑応答も、熱の籠もった時間はあっという間に過ぎ去り、いよいよ結果発表の時間です。まずは村山先生から参加者一人ひとりへ、本選作品についての丁寧な講評が送られました。
「皆さんの作品は、もちろん課題もいっぱいあります。でも、あんな短時間で、あんな難解なテーマで、これだけの完成度の作品が書けるということを尊敬します。本選は時間が限られていて、そのうえ枚数も設定されていました。定められた枚数に対して適した題材を、適した時間配分で書く。本選でやったようなことを繰り返すことで、どういうテーマならどういうボリュームの小説に収まるかというのが掴めてくると思います。ぜひ、これからも書き続けてください。難題に挑戦してくれた皆さんを、褒め讃えたい気持ちでいっぱいです。皆さん、これから受験を控えていると思いますが、どうか書くことを諦めないでほしいと切に祈ります」
そして、ピンと張り詰めた空気の中、審査結果の発表です。
応募作、本選作品をあわせて審査した結果、見事優秀賞に選ばれたのは、東京ブロック代表の中川真緒さんでした。中川さんは、応募作と本選作品で、まったく異なるテーマの作品を書き上げたことから、高水準の「書く力」を持っていると評価されました。さらに、本選においては、限られた時間・枚数に対して適切な題材を選び、しっかりと自分の実力を出し切っていた。すなわち、自分自身の作品を俯瞰して見る力も備えている点が、今回の高得点に繋がりました。
そして、特別賞に選ばれたのは2人です。
一人目は、近畿ブロックの多良葵さん。応募作も本選作品も、企みとインパクトに満ちた作品で「この人にしか書けない世界だ」と思わせるパワーが溢れていた点が評価されました。二人目の中国・四国ブロックの麓天海さんは、文章力が高く、「非常に小説らしい小説」を書く意欲と実力を評価されての受賞となりました。
優秀賞、そして特別賞を受賞した3人には、村山先生の手から表彰状と副賞が贈られました。そして、その他の参加者全員にも、参加賞として図書カード1万円が手渡されます。「書くためには、インプットも大事」。8人が、この図書カードでどんな本を購入し、新たな世界に触れるのか、楽しみです。
「高校生のための小説甲子園」は、第5回となる今回をもって最終回となります。
高校生同士で競い合う場がなくなることに、参加者一同少し残念そうな表情に……。でも、2024年、集英社で主催する新人賞のうち「すばる文学賞」では10代、「小説すばる新人賞」では20代が受賞しています。村山先生も「小説すばる新人賞」出身で、現在選考委員をつとめていることもあり、参加者の皆さんへ、ぜひ応募を! ……と呼びかけながら、本選は幕を閉じました。
ちなみに、本選終了後も、村山先生へサインをお願いする人、記念写真を希望する人など、名残を惜しむように「小説甲子園」の時間を目一杯に楽しむ様子が見られましたよ!
《取材・文》増田恵子
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