第3回を迎えた高校生のための小説甲子園。コロナ禍の影響で、第1回の本選は中止、第2回はリモートでの開催。第3回にして初めてブロック代表たちが東京の集英社に集結!
予選通過作品をまとめた小冊子と課題が事前に渡され、各自、それぞれライバルたちの作品を読み込み、課題の答えを用意して当日に臨みました。
10月に行われた本選の1日を抜粋してレポートします!
湊先生から事前に出された3つの課題
「皆さん。第3回高校生のための小説甲子園にご応募いただきありがとうございます。そしてブロック代表になられたこと、おめでとうございます! ここに座られていることを自慢してください。
「今回はめちゃくちゃレベルが高かったです。この冊子をこのまま短編集として出版してもお金を取れるレベルと言っても過言ではありません。大変面白くて、若い人の発想や才能に希望を感じました。
「デビューしたら担当の編集者がつきます。私は最初、編集者がどういうことをしてくださる方かよくわかってなくて、実際に仕事をしながらいろいろなことをしてもらっていたり、思っていたようなことはされていなかったり(笑)。編集者がついたら面白いアイディアを提案してくれるなんて期待は一切しないでください。編集者の役割は武器を与えることではありません。あなたの武器はこれですよと教えてくれる人だと思います。優秀な編集者はさらにその武器の使い方のアドバイスをしてくれます。それで書いたものをよりよくしていくわけですが、デビューするまではそういう相手はいません。
湊さんの口から作文のお題が発表されました。
投票の結果は、どれもほぼ差がなくて、誰かの作品を必ず誰かが選んでいる、という拮抗したものとなりました。その中で一番票を集めた「不器用な財布」を書いた高橋みゆうさんに特別賞の賞状と記念品が授与されます。
そしてお待ちかねの優秀賞は『まどろみの星』の展上茜さんが受賞。