破軍の星

閃光の如く輝いた若き貴公子の生涯  歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は、奥州で政治機構を確立させ、足利尊氏の反逆を退けるなど、目覚ましい成果をあげた。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ……。一瞬の輝きと闇を併せ持つ、ダイナミズム溢れる生涯。

波王の秋

海と祖国を守るため大海原でいざ開戦! 南北朝時代の肥前の浜辺に、済州島から1人の密使が泳ぎ着いた。目的は上松浦党水軍と手を結ぶこと。これをきっかけに波王水軍が旗揚げされ、大将・小四郎は強大な敵、元朝との決戦に挑む。

草莽枯れ行く

混沌の幕末で戦い抜いた若き男たちの生き様 浦賀に黒船がやってきた頃、天下を憂う相楽総三は、同志を募っていた。清水次郎長や土方歳三、さらには西郷隆盛率いる薩摩藩らと共に、倒幕を目指して動き出すが、待っていたのは偽官軍の汚名だった――。幕末歴史小説。

林蔵の貌 上・下

北の海を舞台に燃える男たちの野望 時は江戸・文化年間。蝦夷地へ渡った武士・野比秀磨は、そこで待っていた測量家の間宮林蔵と共に、ロシア艦と秘密交渉に乗り出した。これが徳川幕府やその対抗勢力の激しい抗争の火種となる。日本の夜明けを前に、男たちの野望がぶつかり合う!