あらすじ
大切な人はきっと、そばにいる。
築70年を過ぎて、今にもつぶれそうな日本家屋の古本屋<東亰バンドワゴン>を営む堀田家一家の物語、第3弾。
家族が増えて、それにともない問題も増える!? 4世代ワケあり大家族に、今回もつぎつぎと事件が舞い込みます。
<ほったこん ひとごろし>本にクレヨンで書かれた謎のことばをきっかけに、大騒動。まさか、紺が人殺し?
堀田家の一員の「意外な恋」の話もあり、あの昭和のスターが愛のために奔走する?
笑いの涙の1年を、ますます賑やかで温かな堀田家一家と一緒にお過ごしください。
執筆フォーマットの完成
最初からジョン・レノンバージョンの〈スタンド・バイ・ミー〉にしようと決めてました。もちろん四話に共通のイメージもそれに統一したので、ある意味で執筆フォーマットが完全に決まったのがこの第三弾ということになります。家族だけではなくて、周辺の人物のドラマも巻き込む形になり厚みが増した分、軽さを表現するのが難しくて悩んだのを覚えています。かんなや鈴花が加わったので、これは彼女たちが喋りだして騒動に加わるまで書き続けなきゃならないんじゃないかと考えましたね。