【集英社ART GALLERY】責任編集
伊藤博明が語る第10巻「象徴と寓意」のみどころ
食卓でも、デスクでも、あるいは膝のうえでもいい。少し大判の本を広げ、名画といわれる作品を身近にゆっくり眺めることができれば、そこに描き出された異次元の世界に引き込まれることになるでしょう。そんな経験したことのない異次元への旅に、この全集はあなたをかならず誘ってくれることでしょう。
誰もが知る名作・傑作は言うに及ばず、テーマ別画集だからこそ見るべき魅力的な作品も多数プラス。「こんな絵もあったのか」と驚いていただけるはずです。また執筆陣には美術史関係ばかりでなく、文学者やクリエーターなども加わり、多様な視線と自由な心で絵を愉しんでいただけると思います。
本美術全集の最大の特徴は、各巻が「テーマ別」に編集されているというところにある。「テーマ別」という意味は「ジャンル別」ともとれるし「種類別」とも捉えることができる。 20世紀の後半には、多くの「全集」が編纂され出版されたが、「美術全集」も例外ではなく、数多くの刊行がなされ...